さっと読める今日の社会を良くするニュース 第3号 (2021/04/18)
【編集長のボヤキ】
毎日、大量の「ソーシャルグッド」なニュースが流れてくる中でどうキャッチアップして何を掲載するかで頭を悩ませる日々です。そんな苦悩の中、ピックアップしたニュースをお届けいたします。
【本日のピックアップニュース】
■ 意外と身近かも? オーガニックワイン×食材でエシカル消費を取り入れてみよう (1)
この「エシカル消費」、実際に何を買えばエシカル消費につながるのかわからなかったり、一見難しい印象を受けるかもしれない。しかし、実は購入するものの背景を知ることから始められる"身近にできるSDGs"の行動だという。今回、ワインを手掛けるメルシャンが、フードシェアリングサービス「産直tabeloop」とともに実施した"身近にできるSDGs"「オーガニックワイン オンラインセミナー」の様子をレポートする
「エシカル消費」は直訳すると「倫理的・道理的消費」となりますが、普段の生活に倫理・道理といわれても全く想像もつかない、という方が多いのではないでしょうか。しかし、この記事の中で「乱獲されたマグロを使わない『海の生ハム』」「ワインの品質や製造にかかわる人の健康のために作られたオーガニックワイン」とあるように、決して概念的ではなくて具体的な「行動」により作られた商品が紹介されています。そして、それを買う買わないは消費者の自由です。
エシカル消費の第一歩は、日常的に買う商品が「どのような背景」があって作られたかを知り、それが自分の好みや考えとマッチするのかということを意識することから始まるのだろう、ということを意識させられる記事でした。
そしてなにより、紹介されているワインと「海の生ハムとチーズのカナッペ」がとても美味しそう!難しい事を考えずに美味しいものを食べるためにも「エシカル消費」を考えてみてはいかがでしょうか?
【政治・社会情勢】
■ 履歴書性別欄に選択肢設けず記載任意 厚労省が様式例
就職活動などで使う「履歴書」について、厚生労働省は心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちの要望も踏まえて、性別欄に男女の選択肢を設けず、記載は任意とする様式例の案を作成しました。
■ 障がいあっても安心観戦 楽しくSDGsを!
SDGsの取り組みが、スポーツ界でも加速している。日本サッカー協会は、感覚が過敏な子どもたちが観戦を楽しめる部屋を試合会場に設置するなど、取り組みに力を入れている。
■ 長野・白馬村の中学校 全校挙げてSDGsの推進に動き出す - 北アルプス経済新聞
同校では気候非常事態を宣言しSDGsの視点からの村づくりが提言されている白馬村で、地域づくりの一翼を担い将来の村づくりに貢献したいとういう思いからSDGsを力点に掲げる。各教科でSDGsに関わる単元を導入することや、関心のある生徒をサポートするための担当教諭の配置、地域と連携した取り組みの推進など具体策を考えている。
■ 銀行員が農場でSDGsの取り組み 「楽しい、持続可能な農業」を次世代につなぐ
宮崎県内2カ所で農場を経営する農業法人「夢逢いファーム」。この農場は、2017年に地域の未来を創出しようと宮崎銀行が設立、2030年までに、持続可能な社会の実現を目指す国際目標、SDGsの取り組みにも力を入れている。
■ WEB特集 僕がスカートをはく理由 | NHKニュース
「男性でもスカートをはくとめちゃくちゃ似合うんだと思いました。この学校では男子生徒もスカートをはいてもいいので、自分もはいてみようかなと。足の動きが自由になるのが楽しかったし、服装の選択肢の1つとしてとらえると何も違和感ありません」
【ビジネス】
■ “地球に優しい品”ばかり “SDGsのお店”オープン|TBS NEWS
商社大手の伊藤忠商事が本社の隣に16日、オープンするのは、地球に優しい世界の商品およそ700点を集めた展示販売所です。タイヤの廃材を使ったカラフルなビーチサンダルや、ワインの製造過程で捨てられていたぶどうの種や皮を使ったオイルなど、SDGs=持続可能な開発目標を意識した商品が並びます。
■ 中小企業のSDGsの取り組みや事業機会を可視化する診断システム「KIBOH2030」β版リリース|株式会社トゥリーのプレスリリース
『KIBOH 2030』は、企業の環境(Environment)、社会(Social、Society)、ガバナンス(Governance)への取り組みを、「経営管理」「環境マネジメント」「労働人権」「気候行動」の4つにカテゴリー化し、SDGsのセルフアセスメント(自己評価)を可能にしました。これまで、自社のSDGsに資する取り組みに対する評価手段と達成度のアピール手段がなかった中小企業にとって、時間的な負担を最低限に抑えて評価を実施でき、地域金融機関や自治体においては、SDGsを起点とした地域のSDGs普及・理解促進、事業機会の発掘、融資先コンサルティングに繋がるシステムを実現しました。
■ カンボジアの社会起業家の想いをつなぐ。共同運営されるハンドメイドショップ「N’s BASE」 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
一つ一つ手作業でモノづくりを行うことは、決して効率的とは言えず、手間や時間、コストがかかる。しかし、機械に頼らずに職人の手で丁寧につくられることで耐久性が得られて商品が長持ちしたり、一つ一つが少しずつ異なりそれぞれの味があるオンリーワンの商品が生まれたりする。さらに心を込めてつくられる商品からは、使う度に職人たちの生活や想いが連想される。
■ 従業員の賃上げで「社会主義者」と罵られたCEO、6年後会社の収益は3倍になっていた | ハフポスト
自分の収入を削って全従業員の最低年収を、7万ドル(約760万円)にします――。 アメリカ西海岸シアトルを拠点するクレジットカード処理会社グラビティ・ペイメンツ、ダン・プライスCEOの2015年の決断はビジネス界に衝撃を与えた。従業員の最低年収を上げるにあたり、プライスCEOは自分の110万ドル(約1億1000万円)の年収を90%カットした。 収入の不平等を無くすための大きな一歩だと高く評価された一方で、批判も少なくなかった。中でも保守系のFoxニュースはプライス氏を「社会主義者」と呼び、「従業員は生活保護の支給を求める列に並ぶことになるだろう」と酷評した。また、最低年収の引き上げが手数料の引き上げにつながると懸念して、グラビティ社との契約を取りやめたクライアントもいた。しかし発表から6年たった今、ビジネス誌「Inc.」によるとグラビティは従業員が倍増し、同社が取り扱う金額は38億ドルから102億ドルに増えた。ハーバードビジネススクールは、グラビティを成功したケーススタディとして取り上げる。
【NPO・NGOなどからの発信】
■ 春から新生活。児童養護施設を退所したなど親に頼れず不安な人へ 「お金」と「ごはん」でサポートします。#親に頼れず新生活をはじめる人に届け|ユキサキチャット|note
ユキサキチャットにも、進学・働き先がきまったけどお金のことやおうちのことなどいろいろ心配で「やっぱり、進学やめようかな」「せっかく働き先がきまったのにそれまでのお金がギリギリ…」という相談も寄せられています。ユキサキチャットは、経済的に困っている人への生活のサポートとして必要に応じて生活に使うお金をもらえる「現金給付」と、ごはんをもらえる「食糧支援」をしています。困っていることがある人は、ぜひユキサキチャットで相談してください。
■ 社会課題の力になりたい社会派インフルエンサーのコミュニティ『RICE』を開始:時事ドットコム
社会派インフルエンサーのプラットフォーム「RICE INFLUENCERS」を運営するTomoshi Bito株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役:廣瀬智之)は、社会派インフルエンサーのコミュニティ『RICE』を2021年4月15日(木)より開始します。より良い社会を作りたいという思いを持った発信者に向け、社会課題解決やSDGs等、ソーシャルグッドな取り組みの認知を広げる発信プロジェクトと、メンバー同士で繋がり、発信を探究するオンラインコミュニティを提供します。
■ JAF、初のクラウドファンディングで介助犬の育成支援 「交通社会を支える一員」広く浸透へ|企画・解説|紙面記事
JAFは「街をゆく全てのクルマが思いやりをもって運転すれば、より安全な交通社会が成り立つはず」という想いを込めて「思いやりティドライブキャンペーン」を展開している。今回のクラウドファンディングはその一環で、介助犬とその使用者にも安全・安心な交通社会をつくることを目指している。
【SDGsなアイテム・アイデア】
■ Pontaで“SDGs”なアクションを、新スマホアプリ「Green Ponta Action」 - ケータイ Watch
「Green Ponta Action」は、気軽に日常生活で、環境保護活動などに取り組めることを目指すアプリ。「今日することで、未来を変えてゆく」をコンセプトに開発されたもので、「Green Ponta Action」の趣旨に賛同した企業の“持続可能な未来に向けた取り組み”に関する情報を知ったり、そうした企業の商品を買う。
■ Santenの事例に学ぶ SDGsのビジョンをデザインする5ステップ:日経クロストレンド
参天製薬(以下、Santen)とインターナショナル・ブラインドフットボール・ファウンデーション(IBF Foundation)、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は2020年10月、視覚障がいに関する社会課題の解決に向けて、10年の長期パートナーシップを締結した。SDGs(持続可能な開発目標)へつながるユニークな取り組みだが、組織文化や価値観の違いが立ちはだかる。そこを乗り越えるために取り組んだ「ビジョンデザイン」。ファシリテーションを担当したデザインファームBIOTOPEが、ビジョンづくりのプロセスとポイントを解説する。
■ 世界初・プラスチックを従来比で98%排除した「紙カミソリ」の切れ味を確かめてみました - GIGAZINE
実際に使ってみると、紙カミソリは紙を折り畳んだだけとは思えないほどにしっかりとした作りでした。軽くて柄が短めで持ちやすくて取り回しがよいので、かなり使いやすい印象。紙カミソリは薄くて軽く、組み立ても非常に簡単なので、旅行に携帯するアイテムとしてもかなりアリ。また、本体の紙部分に印刷ができるので、会社の贈答品やホテルのロゴ入りアメニティなどにも使えます。
【イベント】
■ SDGs経営を推進する次世代育成研修「THOUGHT LEADERSHIP」をリリース:紀伊民報AGARA
組織・人材開発研修、コンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:東京都中央区築地7-2-1、代表取締役社長:戒能 祥哲、以下 当社)は、SDGs経営を推進していく次世代リーダー層向けのリーダーシップ研修「THOUGHT LEADERSHIP」をリリースします。また、2021年5月13日にプログラムの一部(社会課題の解決を起点としたビジネス創出の考え方:Outside-in)をゲームを通じて体感理解できるオンライン体験会を開催いたします。
■ 地球を考える、未来を創る9日間のアースデイ東京をオンラインで | ニコニコニュース
アースデイ東京2021では、HELLO EARTH~新しいつながり、新しい当たり前~というコンセプトのもと、地球のことを考え、未来を創る時間を、みなさんの自宅に届けられるよう、音楽ステージやトークステージなどのセッションをオンラインで9日間配信します。
【本日の雑感(編集後記)】
・さて、早くも第3号となった「さっとニュース」です。読者より「もっと中の人の生の声が聞きたい」という要望があり、今回から冒頭に「ぼやき」を入れてみましたが、いかがでしょうか。編集長以外の声もこの先入れていきたいと思いますので、お楽しみに!
・それにしても、このニュースを担当してから「世の中をよくしたい!」という活動がどれほど世界中に溢れているのかということを強く意識するようになりました。その動きのすべてを理解することは無理にしても、「気になったこと」をさっとニュースで少しで知っていただければ、と考えておりますし、読者の「社会をよくしたい」という願いに役立つことがありましたらとても嬉しいですね。情報の海に溺れて大変ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
・また、このニュースの運営母体「おかえり村」では「村人」を募集しています!詳しくはこちらをご覧ください!お待ちしております!
すでに登録済みの方は こちら