さっと読める 今日の社会をよくするニュース 12号
しかし、よく目を凝らしてみると「社会をより良くする」という気持ちが上向くニュースも見つかります。そんなニュースを集めてみました!
【編集長のボヤキ】
時が過ぎ去るのがまたたく間すぎないですか?もう11月ですって!?
【今日のピックアップニュース】
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するスタートアップであるDAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:井出 剛、以下「DAIZ」)は、経済産業省が運営するスタートアップ支援プログラム「J-Startup」の認定企業に選出されました
ワケあり商品をお手頃価格でユーザーに提供するとともに、過剰在庫や処分に困まっている業者を支援し、食品ロスに貢献することで、サステナブルな社会の実現を目指すとしている。
民間の現場の活動、地域との連携、それから政策や制度をうまく組み合わせてこそ社会が変わり、子どもたちが生き生きと暮らせて能力も発揮できるようになるんだと思っています
私はとりあえず、生地を開発しようと考えた。(なぜなら)リサイクルは結局、新たなごみを生み出すのと変わらない手法だからだ。
この家は、互換性の高い部品を組み合わせて設計されており、そのほとんどを工場で生産している。また、標準的なグリッド(格子)に沿って家を設計しているため、他の家をつくる際に参考にしやすいという。少ないエネルギー使用量で、スピーディーにつくれるとの理由から、3Dプリンターの活用にも積極的だ。
パッケージには可愛らしい動物のイラストがあしらわれており、うんちですがギフトにも最適。メーカーによれば、今後もウシ、キリンに続いて、ラマ、バク、レッサーパンダをリリース予定とのこと。動物ごとに匂いや色、質感に個性があるため、気になる人は比べてみるのも良いかも。
【編集後記】
COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)が英国グラスゴーで開催中で、グレタさんを始めとして若い環境活動家が連日デモを行っていることが報道されています。しかし、日本のみならず世界中から(場合によっては政治家からも)環境活動家へのバッシングが相次いでいます。
なぜバッシングが続いているかを考えると、「若者が何を言っているのか」「現実を知らない」といった偏見的なものもあるかとは思うのですが、やはりその反発に根ざしているのは「これまでの生活が根本的に破壊されるのではないか」という恐れもあるように感じています。
つまり、現在の資本主義が破壊されて、大きな不利益があるのではないか、生活に不便が生じるのではないか、ということです。この不安はすでに電力の価格高騰のかたちで襲ってきていますし、今年の冬はかなりギリギリの電力供給となり、もしかしたら大規模な停電が発生するかもしれません。環境活動家の「地球を守れ」という声は、このような不便をどれだけ受け入れられるか、という覚悟を迫っているように感じて反発してしまう人も少なくないのではないでしょうか。
このような「市民の不安」と「地球環境保護」のギャップをどうすれば乗り越えられるのかを考えている最中ですが、『人新世の「資本論」』(斎藤 幸平)が一つのヒントを与えてくれました。
この本はマルクスの「資本論」を持続可能な地球環境を軸に読み直し、この先の世界はどうあるべきかを説いた本です。斎藤氏は「際限なくものが溢れかえって地球環境が悪くなっても市民が豊かにならない原因は資本主義の発展にある」として、資本主義そのものから脱却すれば地球環境も市民も救うことができると主張します。そのためには市民一人一人が経済活動に主体に成長し、熟考の上で過剰な生産を抑え、真に自由な活動を行うという脱成長コミュニズムを成立させなければならないとしています。
かなり賛否が分かれる本ですし、かなり過激的な内容かとも感じましたが、しかし、成長することそのものが是なのか、成長し続けることで地球環境は保護できるのか、というとやはり難しくどこかのタイミングで「そもそも今のシステムが完全に限界である」ということに気づいて社会そのもの(=それを支える思想そのもの)を変革する必要はあるのでしょう。
ここで大事なのは、まずは市民一人ひとりが考えを変革させていくことで、その変革は簡単にできることではありません。怒りをぶつけられることも当たり前にあるでしょう。また、その過程で生活が不便になる人も当然出てきますし、生きられなくなる人もまた出てくるでしょう。そういう意味では変えようとする側も変わってしまう側も環境問題に向き合うときは「覚悟」がいるのでしょう。その覚悟は自分にはあるのか、と悩んでしまうのです。(く)
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